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江ノ電(江ノ島電鉄)H210615
鎌倉〜紫陽花の長谷観音〜長谷
江ノ島電鉄 通称江ノ電は、鎌倉を始発とし、沿線最大の観光地長谷、湘南海岸の由比ヶ浜から江ノ島、住宅街を走る藤沢までの10kmの単線である。単線ではあるが3〜4両を連結し、休日は満員電車になる人気路線である。
洒落た江ノ電鎌倉駅から、東側のJR鎌倉駅に出て、若宮大路を南下、由比ヶ浜大通りを西進する。和田塚、由比ヶ浜両駅は住宅街にあり、案内もなく由比ヶ浜大通りから小路を通っていかなければならない。
由比ヶ浜大通りを進み、源頼義が祈って八幡太郎義家を得た、と言われ、頼朝の蛭が小島以来の重臣である足達盛長(安達盛長)邸址に設けられた甘縄神明宮に着く。長谷観音前交差点で右折、高徳院(鎌倉大仏)に向かう。与謝野晶子が美男と詠んだ鎌倉大仏は多くの観光客が訪れている。長谷観音を経て、長谷駅に至る。
平日なのに長谷観音は大勢の観光客が訪れ、入山の切符を買うのに列ができ、名所の紫陽花散策路は人で溢れ、一寸刻みである。山門前や放生池にある紫や白の菖蒲は清楚な美しさを見せる。観音堂、阿弥陀堂、大黒堂を経て、紫陽花散策路に入るが、休日は入山チケットの連番で入場制限を行う。十数種類の紫、青、白、赤などの紫陽花は見事、の一語に尽きる。
極楽寺〜七里ヶ浜〜江ノ島
星の井通りから鎌倉権五郎を祀った御霊神社に向かう。鎌倉権五郎は16歳で後三年の役に出陣、左眼を射た敵を倒し、矢を抜くため顔を土足で踏もうとした武士に切りかかるなどの武勇伝があり、鎌倉など湘南一帯の開発に努めた。参道の紫陽花で有名な成就院は極楽寺坂にあり、下ると名刹の極楽寺で、その前が極楽寺駅である。成就院の紫陽花は参道だけである。
極楽寺から江ノ電の線路沿いを下り、稲村ヶ崎駅を経て稲村ヶ崎公園脇に出て、湘南海岸沿いの国道134号線を歩き、並行して江ノ電が走る。梅雨空のどんよりした湘南海岸は、江ノ島もぼやけ、冬景色のようである。
国道134号線 小動交差点で右折、源義経が頼朝へ出した腰越状を書いた満福寺に寄り、腰越駅を経た後、国道134号線に戻る。江ノ島の手前の片瀬東浜交差点で右折、国道467号線へ入り北上、突き当りが龍口寺で、そこで左折して江ノ島駅に至る。龍口寺は鎌倉時代の処刑場だった龍ノ口に設けられた日蓮宗の大寺で、宗祖日蓮が処刑されようとした時の事績に因み、霊跡本山と称する。
湘南海岸公園〜柳小路〜藤沢
江ノ電は江ノ島から境川沿いに走り、少し離れて国道467号線が並行して藤沢まで至る。江ノ島駅から境川沿いを歩き、湘南海岸公園駅を経た後、国道467号線から左折して駅に行き、また戻るを繰り返して藤沢に向かう。江ノ電の駅は住宅街の中にあり、特にめぼしいものもない。
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