明治維新 点描
(English)


維新の立役者

明治維新は、太平の眠りを覚ました黒船来航に始まる。安政の大獄で処刑、小塚原回向院に葬られた吉田松陰は維新後、世田谷の松陰神社に祀られ、近くの豪徳寺には桜田門の変で暗殺された井伊直弼が眠る。維新の最大の功労者西郷は、上野に銅像として人気を集め、大久保は赤坂清水谷で暗殺された。その哀悼碑は巨大ではあるが、人柄や人気同様目立たない。

幕末動乱、江戸開城

薩摩藩邸での江戸開城の会見は有名である。薩摩と言うと高輪を思うが、今の感覚では高輪ではない所に記念碑がある。上野彰義隊は、その後続く戊辰戦争の先駆けであり、ある意味では徳川の最後を飾る事件だった。しかし、戦死者の片づけを許されず(薩長軍を恐れて)、烏や犬に食い散らかされたなど、勝てば官軍の驕りを感じる。

新撰組 点描

今年(平成16年)の大河ドラマは新撰組である。土方歳三や沖田総司に比べ今ひとつ人気の無い近藤勇であるが、出身地の三多摩や処刑場の板橋界隈はドラマにあやかろうと大変な騒ぎである。

トップへ  テーマ別へ  歴史点描へ