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万歩計



(From H14-10-28)

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掲示板(一言どうぞ)


谷根千(谷中・根岸・千駄木)散策H210913

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                              【はじめに】

 人気の谷根千とコミュニティバスとを組み合わせたコースを散策した。

 谷中の東西めぐりん、根岸の北めぐりん、千駄木のB−グルバスだが、ぴったりするのは谷中の東西めぐりんだけで、見所を通らない北めぐりん、近くを通るが分かりにくいB−グルである。コミュニティバスの運行コースだけではせっかくの谷根千が楽しめないので、まず推薦コースを設定し、それに当てはまるバス停を組み込む形とした。
 コースを分かりやすくするため、上野駅を起点とし、入谷から根岸に入り、谷中霊園、谷中銀座、団子坂(千駄木)、根津神社を経て団子坂に戻り、谷中三崎坂を上って、上野公園を通り、上野駅に着く。そのコースで適切なバス停はその都度分かるようにしている。


上野〜根岸散策

 上野駅浅草口から昭和通りを北上、入谷交差点で左折、言問通りに入り、根岸一丁目交差点で右折して金杉通りに入る。根岸三丁目交差点で左折し、北めぐりんと同じコースを歩いて根岸四丁目交差点で左折する。
 北めぐりんと同じく根岸の住宅街を歩き、東日暮里四丁目南交差点で左折、尾竹橋通りに入り、根岸小学校前交差点で右折、尾久橋通りへ進む。正岡子規が晩年住んでいたことから、根岸子規会が資料を民家などの壁に貼り、根岸の紹介をしている。かつての高級料亭「鶯春亭」、根岸と子規との関係、子規庵などである。ボランティアのため、内容の割に貴重な資料に見えないのが残念である。
 尾久橋通りを北上、竹台高校前交差点で小道に入り、先代林家三平の資料館である「ねぎし三平堂」に向かう。「ど(土)ーもすい(水)ません」に因み、開館日は毎週の水、土と、日曜日である。根岸子規庵は、三平堂のほぼ裏にあるが、案内板もなく、民家の細い道を曲がるため分かりにくい。
 尾久橋通りを北上、東日暮里五丁目交差点で左折し、小路を進むと右の石塀の先に善性寺があり、道の反対側に根岸の名菓である羽二重団子屋がある。善性寺は6代将軍徳川家宣の生母が葬られ、家宣の弟の松平清武がここに隠棲し、家宣のお成りがしばしばあった。
 善性寺の向い、芋坂下には文政2年に開かれたという藤の木茶屋(今の羽二重団子)がある。近くに住んでいた正岡子規は羽二重団子を好んだということで、店の周囲には案内板がいくつも立てられている。店の脇の小路を進み、日暮里駅のホームを見つつ、芋坂跨線橋を渡ると谷中霊園である。

谷中散策

 谷中霊園の南部は徳川慶喜墓所以外は立ち入れない徳川家の墓所が広がる。ぎんなん通りを東から西に向かう。南北を走るさくら通りとの交差点には幸田露伴の小説で有名な天王寺の五重塔跡があり、更に進んで突き当りを右折すると諏訪台通り(初音のみち)である。
 突き当りの長安寺には狩野芳崖の墓があり、諏訪台通りを北上し、赤穂浪士ゆかりの観音寺など、寺町谷中らしい光景が続き、修理のため長期休館の朝倉彫塑館に着く。
 諏訪台通り(初音のみち)の突き当りの御殿坂の向いに彰義隊士をかくまったため、新政府軍の攻撃をうけ、山門には今も銃弾の痕が残る経王寺がある。左折すると夕やけだんだんの階段下に下町屈指の谷中銀座があり、狭い道一杯に観光客が溢れ、名物の谷中メンチカツを買う行列が出来ている。
 突き当りは南北に走る谷中よみせ通りで、左折してよみせ通りのゲートを過ぎてすぐ右折、小道を歩いて不忍通りに出て左折、南下すると団子坂下交差点である。東西めぐりんの千駄木バス停から少し歩いて団子坂下交差点に着き、不忍通りの反対側にB−グルバスの千駄木バス停がある。

千駄木〜根津散策

 B−グルバスが右折する大観音通りの団子坂上交差点のすぐ先の森鴎外の観潮楼跡を過ぎて西進し、高さ約6mの駒込大観音がある光源寺手前の駒込学園前交差点で左折、南下する。
 日本医科大学同窓会館前に夏目漱石旧居跡の碑がある。この家は、森鴎外が上野動物園近くの鴎外荘から移り、観潮楼に移るまで住んでいた。日本医大前交差点で日医大つつじ通りを渡り、東大地震研究所の角で左折、南下すると根津神社に向かう根津新坂・S坂である。
 根津神社は、徳川綱吉が6代家宣の産土神として宝永3年に千駄木にあった社をこの地に移した。3,000株のつつじ苑がある表参道を進み、漆塗り工事が間もなく終わるせいか、朱色が鮮やかな楼門、唐門、社殿を参拝する。
 翌週の例大祭の準備をする氏子を見つつ、不忍通りに出て北上、B−グルバスのバス停を見つつ、団子坂下交差点に至る。

谷中〜上野散策

 団子坂下交差点から都道 神田白山線に入り、三崎坂を上り、谷中霊園入口を通り、上野桜木交差点で右折、言問通りに出る。都道 神田白山線は谷中の寺町を通り、幕末の江戸無血開城の功労者である山岡鉄舟と、初代三遊亭円朝の墓がある全生庵、仮名垣魯文の墓がある永久寺などがある(詳細は万歩計 東西めぐりん参照)。
 言問通りの谷中六丁目交差点で左折、突き当りの護国院前交差点で右折して道なりに上野高校前を通り、清水坂を下ると動物園通りに出る。
 動物園通りの水月ホテル 鴎外荘の中には、新婚当時住んでいた森鴎外居住の跡を復元した家がある。鴎外はその後、日本医大傍の後に夏目漱石が住んだ家に移り、最後は団子坂上の観潮楼で没した。
 動物園通りを南下、日本で初めての上野動物園のモノレールの高架下を過ぎ、蓮の葉で覆われた不忍池から上野公園に入り、桜並木を南下し、上野駅の不忍口に出る。



 
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