東京湾岸物語〜変わりゆく新旧の街並を尋ねて〜
(H18−11−18)
(English)
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浜松町駅から西進、め組の喧嘩で有名な芝大神宮(芝神明)、大門を経て、芝増上寺に着く。右折して日比谷通りを歩き、御成門交差点で再度右折して汐留シオサイトのイタリア公園、海岸通りと通って浜離宮正門に向う。浜松町から見ると、紅白模様の東京タワー、シルバーの六本木ヒルズの森タワー、歴史を感じさせる増上寺の三門は晩秋の青空によく映える。浜松町駅のホームには小便小僧がある。
日比谷通り沿いにある芝増上寺は、二代将軍の徳川秀忠、六代家宣、七代家継の他に、静寛院宮(=和宮、家茂の御台所)、崇源院(家光の母、お江与)、桂昌院(綱吉の母、お玉)が葬られていたが、戦災で入口の「鋳抜門」と二代将軍宝塔にその面影を残しているに過ぎない。上野寛永寺が四代将軍家綱、五代綱吉の勅額門をはじめ、根本中堂などが残っているのと対照的である。境内には、「今嗚るは芝か上野か浅草か」と詠われた大梵鐘や、ホテル火災で有名なホテルニュージャパンの罹災者慰霊の聖観世音菩薩像などがある。
朝日新聞社側から観光客で賑わう築地場外市場に入り、晴海通りを渡って築地本願寺に到る。築地本願寺は古代インド様式の特徴ある本堂で、南西の角には児玉源太郎大将などの日露戦争の記念碑がある。聖路加看護大学は芥川龍之介生誕の地で、中津藩藩医だった前沢良沢を中心とした解体新書翻訳ゆかりの地でもあり、同藩の藩士だった福沢諭吉による慶応大学発祥の地でもある。聖路加ガーデンから隅田川テラスを歩き、勝鬨橋まで歩く。勝鬨橋は、日露戦争での旅順陥落祝勝記念として築地と月島を結ぶ「勝鬨の渡し」が設置されたことに始まる。
勝鬨橋から晴海通りを東進し、晴海トリトンスクエアを通り、今年(平成18年)3月に開通したばかりの晴海大橋を渡って、ゆりかもめ線の市場前駅に着く。晴海大橋から下流の晴海埠頭には、着岸作業中のアメリカの軍艦が見える。平成24年に魚市場は築地から豊洲に移転する計画であるが、市場前駅周辺前何も無く、閑散とした空き地である。ゆりかもめ線に沿って歩き、2016年東京オリンピック選手村予定地の看板が立つ有明テニスの森駅で右折、お台場海浜公園を経て、お台場DECKS、ゴールのアクアシティ お台場に着く。
午前中の青空はどんよりとした曇り空になり、折角の風景はいまいちだった。お台場のフジテレビを間近に見る海浜公園の埠頭を出て、ペリー来航に備えた砲台跡が残る台場公園脇を通り、レインボーブリッジの下をくぐって晴海埠頭に向う。晴海埠頭には艦種は不明だが米軍の軍艦が着岸しており、水上バスは上流の晴海大橋手前で日の出桟橋に方向転換する。レインボーブリッジは遠景でも綺麗な姿を見せており、曇り空が残念である。日の出桟橋は竹芝桟橋に隣接しているが、伊豆七島などに使う竹芝桟橋のほうが立派で、目立つ。日の出桟橋から、JR浜松町駅まで徒歩10分とやや遠い。