南北線H2008

【関連サイト】 東京メトロ(旧営団) 南北線(平成15年)
東京の新名所)六本木ヒルズ 麻布界隈
六本木(東京ミッドタウン)、六本木ヒルズ、麻布十番界隈
歴史点描 江戸風景)江戸の遺構
歴史点描)明治維新の立役者
東京の名園 小石川後楽園
東京の名園 六義園・旧古河庭園
東京の名園 王子 飛鳥山公園、名主の滝公園、音無親水公園



目黒〜麻布十番〜永田町

 南北線は、目黒から白金高輪まで都営三田線と同じ路線を併用する。目黒駅から首都高目黒線の高架がある上大崎交差点まで緩やかな上り坂で、外苑西通り起点の白金台交差点、八芳園がある日吉坂上交差点まで平坦な道が続き、その後、清正公前交差点、白金高輪駅まで少し急な下り坂となる。かねて工事中だった清正公(覚林寺)はきれいに改修され、寺の由来書も立てられている。清正公は加藤清正のことで、熱心な日蓮信者として知られ、池上本門寺など江戸市内にいくつもの遺構がある。
 明治通りの起点である古川橋交差点から首都高目黒線沿いに歩き、横浜の山下公園に飾られている「赤い靴をはいた女の子」の悲劇的実話のモデルきみちゃん像がある麻布十番に至る。新一の橋交差点から外苑東通りの果てに六本木ヒルズのシンボル森タワーがよく見える。都心環状線沿いに永坂を上り、外苑西通りと交差して右手に狸穴のロシア大使館、左折すると六本木交差点の飯倉片町交差点に着く。ここから行合坂となって下って行くと、坂を利用した泉ガーデンのある六本木一丁目と六本木通りとの合流点となる。
 赤坂アークヒルズのアーク森ビルの裏にはコンサートなどで有名なサントリーホールがあり、その前にはカラヤン広場がある。全日空ホテルは、インターコンチネンタルホテルとなっている。赤坂ツインビルの脇を歩いて山王パークタワー前に出て直進、山王坂前を進み、日比谷高校裏の狭い道を上ると参議院議長公邸脇の平河町交差点に至る。青山通りを渡ると永田町駅である。参議院議長公邸にはかつて女子学習院の前身である華族女学校があり、遺構の碑がある。

永田町〜飯田橋〜駒込

 弁慶橋から紀尾井町の清水谷、紀尾井坂、ソフィア通りを経て四ツ谷駅に向かう。弁慶橋を渡った所に紀伊和歌山藩の藩邸跡の碑があり、さらに進むと明治の元勲大久保利通が暗殺され、その巨大な哀悼碑がある清水谷公園がある。紀伊、尾張、彦根井伊の3藩邸があったことから紀尾井坂と名付けられた坂を上った所が喰違見附跡で、右折して上智大学に因むソフィア通りを歩く。見附跡の手前のホテルニューオオタニの入口には彦根井伊家藩邸跡の碑があり、ソフィア通りに入ってすぐの紀尾井ホール隣には尾張名古屋藩の藩邸跡の碑がある。
 四ツ谷から外堀通りを市ヶ谷、飯田橋と歩く。以前の東京マラソンで最後の見せ場であった市ヶ谷から四ツ谷までの上り坂(高力坂)は、上ってくるとさほどには思えないが、下るとかなりの急坂であることが実感できる。学生やオープンキャンパスに参加する高校生で賑わう神楽坂を通り過ぎ、水戸徳川家上屋敷の小石川後楽園前を過ぎて後楽園に着く。
 春日町交差点の次の西片交差点で白山通りを渡り、本郷弥生交差点で本郷通りに出る。すぐの本郷追分で中山道は左に別れ、本郷通りは岩槻街道(日光御成道)となる。本駒込界隈の本郷通りは至る所に寺があり、寺町などという生易しさではない。本駒込駅を過ぎると左手に江戸5大不動の一つ目赤不動がある。三重の赤目に因む赤目不動は徳川家光の命により目赤不動となった。駒込駅前には徳川綱吉の側用人であった大老柳沢吉保が作庭した六義園があるが、正門は本郷通りの上富士前交差点近くの狭い道の奥にある。

駒込〜王子〜赤羽岩淵

 駒込駅から本郷通りを下り、旧古河庭園手前で大炊介坂を上る。西ヶ原交差点で左折し、明治の元勲陸奥宗光の別邸で古河財閥のものだった旧古河庭園、平塚神社、西ヶ原一里塚と歩いて、桜並木で有名な飛鳥山公園に入る。
 飛鳥山公園は南北に長く、東はJR京浜東北線の線路、西は本郷通り、北は王子駅に向かう明治通りが境界になっている公園である。本郷通りの南西の入口から入ると、明治の財界人渋沢栄一邸の遺構(晩香廬・青淵文庫)が残り、記念の資料館や、王子製紙関連などの3博物館がある。北に進むと昔ながらの遊具が並ぶ遊園地や、徳川吉宗が植えさせたという桜並木が続く。公園内には様々な石碑が建てられており、文章や字体が難解で読めないことで有名な飛鳥山碑などがある。
 飛鳥山交差点で本郷通りは終わり、合流した明治通りとなってJR王子駅に着く。JR王子駅で明治通りから直角に左折し、北本通りに入り、ひたすら北上すると赤羽岩淵に着く。北本通りは日光御成道の岩槻街道であるが、本郷通りとは違い、その案内は全くない。特に変わったものもなく、大企業、中小企業の工場が建ち並ぶ。

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