世田谷線H2008

【関連サイト】 東急 世田谷線(平成15年)
有名人の墓所) 伝馬町牢屋敷
有名人の墓所 回向院(両国、小塚原) 鈴ヶ森刑場遺跡
明治維新点描) 維新の立役者



三軒茶屋〜若林〜松陰神社前(松陰神社)

 三軒茶屋のランドマークであるキャロットタワーの1階が三軒茶屋駅で、改札口がある。世田谷線が出入りする西側に回り、線路沿いに少し歩くと江戸五色不動の一つである目青不動(教学院)がある。路面電車の線路沿いということもあり、分かりにくい。世田谷通りをひたすら西進し、それぞれの駅ごとに名前が表示された交差点を右折し、北上する。若林駅は世田谷線が弧を描いて最も世田谷通りから離れた駅で、矢に相当する環七を北上する。松陰神社商店街は昔ながらの雰囲気で、駅を通り過ぎてさらに北上すると松陰神社がある。
 5年半前(平成15年12月)に歩いた時はあまりなかった案内板があちこちに設置されており、参拝客に親切になっている。例えば、社殿手前に並ぶ石灯籠は、明治41年に毛利元昭公爵をはじめ、伊藤博文、山県有朋などが寄進した由緒あるものである。社殿の右手奥には萩の松下村塾を模したものがある。40年ほど前の学生時代に見た萩の松下村塾はみすぼらしい感じだったが、こちらは趣のある結構大きな建物である。社殿左奥にある吉田松陰をはじめとする安政の大獄以降の長州藩苦難の時の受難者の墓がある。

世田谷〜宮の坂〜下高井戸(世田谷代官屋敷跡、井伊家菩提寺 豪徳寺)

 世田谷駅から上町駅界隈は井伊家領地の世田谷代官屋敷跡があり、冬の風物詩であるボロ市もその周辺で行われる。上町駅から世田谷線は大きく右に曲がり、城山通りに沿って北上する。
 世田谷城阯公園で城山通りは左折し、少し行くと彦根藩主井伊家菩提寺の豪徳寺がある。2代藩主井伊直孝が夕立にあった時、猫が手招きをして難を逃れた事により招き猫の謂れが出来た。招き猫は上品な白、赤の色彩で、小判も持たないすっきりしたものである。仏殿の左には参拝客が納めた招き猫を棚にした招福殿があり、そこから見ると普通は十二支の動物なのが三重塔にも招き猫が飾られているのには驚かされる。桜田門外の変で暗殺された井伊直弼の墓もある。ちなみに、小田急豪徳寺駅からは15分ほどかかり、豪徳寺の裏に着くが、世田谷線の宮の坂駅からは5分ぐらいで表側から入ることができる。
 宮の坂駅の傍に八幡太郎義家が創建したという世田谷八幡宮があり、脇の道を北上、線路沿いに歩くと小田急豪徳寺駅と接続する山下駅を経て、下高井戸駅に着く。

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