明神下交差点〜猿楽町〜神保町交差点
大鳥居前を出た行列は明神坂を下り、明神坂下交差点で右折、昌平橋に向う。かんかん帽に黒羽織、白袴の先導を先頭に、各鳳輦ごとに七色旗、神旗などが付いた一の宮鳳輦(大己貴命)、二の宮鳳輦(少彦名命)、三の宮鳳輦(平将門命)が続き、最後は太神楽である。一の宮だけは馬車に乗った宮司と、巫女、乙女(市女笠)が付く。全ての行列立てが揃うわけではなく、諫鼓山車、獅子頭山車等は後で巡行に加わる。列は長く、最後まで見て先導に戻ろうとするのは結構大変である。
淡路町交差点で右折、本郷通りから靖国通りに入る。時刻は9時で見物客は次第に増え、色鮮やかな行列に感嘆の声が上がる。大黒様、恵比寿様が乗った作り物の牛に引かれた諫鼓山車、獅子頭山車も巡行に加わる。各地区の町会はご祝儀を渡して手拭をもらい、三三七拍子で締めていくを繰り返す。駿河台下交差点で行列の先導は猿楽町に替わり、高張提灯を先頭に氏子が歩む。
駿河台下交差点を過ぎ、次の信号で右折して錦華通りに入る。すぐに右折して猿楽通りに入り、周回して錦華通りに戻って靖国通りに出、神保町交差点に到る。猿楽通りに入ってすぐの錦華公園には夏目漱石の碑があり、錦華通りに曲がる手前の明大付属中高校の前に東京音楽大学発祥の地碑がある。2車線ぎりぎりの道は鳳輦が通ると余裕がなくなる。行列には神田囃子の車も加わり、祭の雰囲気を盛り上げる。