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発輦祭

【関連サイト】   平成22年 山王祭H220611
神田明神 神幸祭(H19−05−12)<全行程掲載>
有名神社 日枝神社(日枝山王社)



日枝神社〜巡行前風景〜発輦祭

 日枝神社の山王祭は、江戸時代に神田明神の神田祭と併せて天下祭と呼ばれ、隔年で神幸祭の巡行が行われる。今年(平成24年)は山王祭で神幸祭が行われ、日枝神社から国会裏、麹町大通り(新宿通り)を経て四ツ谷駅に行き、戻って日本テレビ通り、靖国神社、大妻通り、国立劇場と過ぎて皇居外苑、鍛冶橋通り、平成通りと進み、兜町の日本橋日枝神社、中央通り、日比谷と進んで日枝神社に戻る。全経路を撮った神田祭と対比しながら山王祭を見ると、氏子や地域の特性など、様々な違いがよくわかる。

 東京メトロの溜池山王駅から外堀通りを歩き、山王パークタワーを過ぎて 赤坂山王大鳥居から日枝神社に入り、山王橋の階段を上る。表参道(男坂)前の神門をくぐり、夏越大祓の茅の輪が飾られている拝殿で参拝後、山車などが並ぶ表参道(女坂)を下リ、発輦祭が行われる駐車場に向かう。

 巡行が始まる前に行われる発輦祭は、神田明神では鳳輦や山車などが置かれた境内に神職、氏子、各地区の鳶頭で一杯で、見物客は遥かかなたで眺めるしかない。しかし、山王祭は広々とした駐車場に2基の鳳輦と宮神輿とが置かれており、7時半から始められた発輦祭は、宮司、禰宜、巫女、氏子総代など限られた人だけで行われ、宮司による祝詞朗誦、氏子総代、宰領などによる榊奉納などで終わり、7時45分に宰領による発輦合図の拍子木が打ち鳴らされる。

巡行開始風景(御防講・諫鼓鳥〜錦旗・大幟〜舞姫・童女)

 発輦祭を終え山王坂下から供奉員総勢約500人、300メートルの神幸祭巡行が始まる。全ての供奉員、山車、鳳輦などを撮ったため、2ページに亘って掲載する。このページでは、御防講・諫鼓鳥から、錦旗・大幟、舞姫・童女までである。先導の広報車、祭り囃子に続き、神社の火災などに対応するため前回に復活した御防講、大きく羽を広げた美しい諌鼓鳥、日枝神社の高張提灯、御幣、鼻高面、獅子頭、舞姫、童女、菅蓋などが次々と出ていく。
 2年前の神幸祭では、木綿の衣装が色あせ、すり切れており、色鮮やかで絹も多用する神田明神の天下祭と比べ差があり過ぎたが、今年は新調したせいかこざっぱりとしている。

巡行開始風景(鳳輦・宮神輿〜巫女〜花山車・干支山車)

 氏子総代連の後に神馬、一之宮鳳輦、二之宮鳳輦、宮神輿、宮司などが乗った人力車が続く。巫女鈴を鳴らしながら歩く巫女の行列が出た後、造花ではあるが大きく華やかな花山車、今年の干支にちなんだ青龍の干支山車、御幣を担ぐ猿山車と続き、最後に美少年山車が山王坂に向かう。ところが、交差点で御幣を担ぐ猿山車の左前輪が故障し進めなくなリ、復旧を試みたが直らず、美少年山車を先に行かせることとした。理由は分からないが、美少年山車だけは築地市場で走り回るターレットという特殊自動車が牽引する。




 
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