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別府地獄めぐり

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別府駅〜別府地獄めぐり(#1 海地獄)

 別府駅のコインロッカーにスポーツバッグを預けて地獄めぐり観光バスの始発である北浜バスセンターに向かった。雨が激しいので近くまでバスで行くことにした。角をはやした観光バスに乗り、鉄輪地区の5ヶ所の地獄巡りを経て、柴石地区の2ヶ所を巡る。最初の海地獄は最大の地獄で、大鬼蓮池はシーズンになると子供が乗れるほど大きな蓮、と言われても小さな蓮がまばらにあるのではイメージがわかない。硫酸鉄によってコバルトブルーの一見涼しげな色をしているが、その温度は98度で、泉脈までの深さは200mにも達する。

別府地獄めぐり(#2 鬼石坊主地獄〜#3 かまど地獄)

 海地獄から歩いて次の鬼石坊主地獄に向かう。雨は普通の降り方に変わる。鬼石坊主地獄は、熱泥がそこかしこで吹き上げ、坊主(僧侶)の頭のように膨れることからこのように呼ばれる。坊主とは言い得て妙で、灰色の熱泥から次々に頭頂部が出てくるのは面白い。丘を下りかまど地獄に向かう。かまど地獄は、竃門八幡宮(かまどはちまんぐう)の大祭でここの噴気を使って神前に供える御飯を炊くことからこの名が付いた。他の地獄をダイジェストにして集めたような雰囲気で、それぞれ「地獄の一丁目」から「六丁目」と名付けられている。6種類の色々な地獄があり、ここを見れば規模は小さいが、他の地獄に行かなくても良いような気もする。四丁目と六丁目では地獄のガイドがタバコの煙を吹き付けると湯気が見える、という実演を行っている。

別府地獄めぐり(#4 鬼山地獄〜#5 白池地獄〜#6 血の池地獄〜#7 竜巻地獄)

 雨天のせいもあって湯気がもうもうと立つ鬼山地獄は、マレーシアのサラワク州から移築された建物がワニ博物館で、隣接してワニ園がある。鉄輪温泉開祖 一遍上人像がある白池地獄は熱帯魚感がある。いずれも他の3地獄に比べ地獄としての魅力が乏しく、併設館で補っている感じが強い。白池地獄からバスに乗り柴石地区に向かって血の池地獄に入る。この地獄も単に赤色の池というだけで、隣接する間欠泉の龍巻地獄の噴出時間待ちの場所である。龍巻地獄は数段のベンチが設けられ、観光客は唐突に噴出する間欠泉を待つ。本来は50mの高さまで噴出するそうだが、観光客の安全を考え、高さ10mの石の枠内の噴出で抑えられている。そのためか、噴出してすぐに中国人観光客グループが席を離れてしまった。



 
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