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掲示板(一言どうぞ) |
洋館は玄関脇に置かれたビニール袋に靴を入れ、持ち歩いて見物する。玄関ホールの右手にサロンがあり、そこでボランティアのガイドにあって洋館の歴史を聞いてから見物が始まる。前田利為侯の日常生活の場として使用され、来客接待の空間、侯爵家家族の場、女中や使用人の居住区と3階層で内装、設備などが歴然と区分けされており、戦前の華族といった上流社会の生活を窺うことが出来る。2階への階段前の階段広場から洋館の南側に面している小客室、大客室と巡る。洋館の東南角に位置する大客室から東側の最大で26人のディナーが可能であった大食堂、家族用の小食堂と見物して2階階段前に至る。厨房は地下1階で、料理は小食堂の壁際に設けられた小型エレベーターで運ばれた。 階段を上った正面が夫人室で、右手に長女居室がある。2部屋ある長女の居室は第一客用寝室として計画されたが、長女の居室として使われた。因みに長女は姫路藩の酒井伯爵当主と結婚した酒井美意子で、昭和30年代にマナー、エチケットなどの評論家として活躍した。2階の西南角にある前田利為侯の書斎は邸内で最も重厚な雰囲気の部屋で、当時数少ない電話が設置されていた。続く次女の居室は、書斎の附属室(図書室)として計画された部屋である。菊子夫人の居間はカーテンや絨毯は紫色で、壁紙も華やかなダマスクの大柄を用い、邸内でもっとも華麗な部屋であったという。侯爵夫妻の寝室は、壁紙は金銀の色彩で枕元の壁龕には前田家当主の守り刀が置かれていた。浴室の手前が洗面室、奥がバスタブと洋式トイレを備え、地下1階のボイラー室からお湯を供給することが出来、スチーム暖房も完備されていた。三女居室は、菊子夫人のための化粧室で、広い押入が2つ付属していた。 洋館は前田侯爵家の日常生活の場として使用され、来客接待の空間、侯爵家家族の場、女中や使用人の居住区と3階層で内装、設備などが歴然と区分けされており、戦前の華族といった上流社会の生活を窺うことが出来る。ガイドによると洋館に勤めていた料理人が戦後一般公開された時に訪れ、初めて洋館の全容を知った、と語ったそうである。加賀百万石の華族である前田家では階級制度が厳しく、厨房と使用人室とを往復する毎日だったとのことである。女中溜は奥女中が、裁縫ややお茶を整えたり、樣々な準備を行うための部屋で、「お溜り」と呼ばれていた。展示室、洋館棟札、女中室、会議室、従者室、図書室と巡り、出発点の長女の居室に至る。 |
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