立春の皇居周遊(H18−02−04)
(English)
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例年になく寒い立春ではあるが、きれいに晴れた日比谷公園を歩く。鮮やかな青空と冬枯れの花壇の対比もきれいだし、濃緑の日本式庭園と日比谷公園は異なる顔を持つ。内部はいかにもと思わせるほど古めかしい市政会館や、公会堂のレンガ色も青空に良く映える。戦前の南洋州の名残のヤップ島石貨は、日本式庭園にさりげなく置かれている。
人出の少ない冬に修繕工事をしている大手門から皇居東御苑に入り、本丸庭園、天守台(天守閣)を経て、北桔橋門を出て北の丸公園に向かう。冬枯れではあるが、晴れ渡った東御苑のあちこちで中国語が聞こえ、観光スポットが皇居前広場や二重橋だけでないことが分かる。今上天皇成婚記念で作られた和田倉門噴水公園の大噴水は絵にある。
北桔橋門から歩道橋を渡り北の丸公園に入り、科学技術館、武道館を経て田安門から靖国神社に入る。靖国通りを西進し市ヶ谷橋を渡って、東京マラソンの最後の難所である高力坂を上り、四谷に向かう。北桔橋門からの歩道橋から左手には旧近衛師団司令部跡が、、右手には紀伊国坂下に毎日新聞本社がある竹橋が見える。靖国神社南門には、幕末三道場の一つ練兵館跡がある。
江戸時代の遺構が多くある四谷から紀尾井坂、赤坂見附、桜田門と下る。紀尾井坂上に尾張徳川家藩邸があり、明治の元勲大久保利通が暗殺された清水谷を経て、紀伊徳川家藩邸のある赤坂見附に至る。桜田門手前の国会前交差点には井伊家藩邸跡があり、ここは加藤清正の屋敷跡だった。渡辺崋山が家老だった小藩三宅家があったのが三宅坂である。