下町散策
白山神社・根津神社〜谷中霊園・上野寛永寺〜
入谷朝顔市
(H18−07−08)
(English)
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白山神社は水道橋から巣鴨に向かう白山通りにあり、根津神社は上野の不忍池脇を通る不忍通りにあるので一見遠く感じる。実際は歩いて30分程度であり、意外だった。もっとも電車を使うと都心経由になるので、距離は出る。東京の電車や道路は都心から放射状に伸びており、近くとも両者をつなぐ電車が無いことによる錯覚である。根津神社は今年の9月に遷座300年大祭が予定されている。
根津神社から不忍通りに出て、団子坂下交差点で不忍通りに並行するよみせ通りを進み、途中で右折して谷中銀座を歩く。いかにも下町、と言う感じの谷中銀座を進み、NHKの朝ドラマで有名になった夕やけだんだんの階段を登る。すぐ左手に彰義隊をかくまったため、新政府軍に銃撃された弾痕が山門の扉に残る経王寺があり、反対側の道を南下すると谷中霊園に着く。
今回の目的の一つは、徳川家康の生母のお大、秀頼の妻千姫などが葬られている伝通院や、例外的に道標までついている谷中霊園の徳川慶喜以外の歴代将軍の墓を見ることである。しかし、谷中霊園では、それらしき宝塔の頭がかすかに見える工事用の壁に遮られ、寛永寺では一般の墓所に入ることすら難しかった。幸田露伴の小説のモデルで、放火によって焼失した天王寺の五重塔跡や、最後の処刑者である高橋お伝の墓も谷中霊園にある。寛永寺に残る4代将軍の家綱、5代の綱吉の霊廟勅額門は見事である。
入谷朝顔市は、入谷鬼子母神を含む言問通りの根岸1交差点から、入谷交差点間を歩行者天国として開催される。入谷鬼子母神側は朝顔市の店が、反対側は飲食の露店が軒を連ねる。普段は閑散としている入谷鬼子母神も名物の大提灯も片付けられ、狭い境内は人並みに溢れていた。12時頃行ったせいもあり、朝一番が見ごろの朝顔はほとんど咲いていなかった。広い道路を使っていることもあり、例年翌日からの浅草寺のほおずき市のような喧騒はない。