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(From H14-10-28)

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竹台高校前交差点〜善性寺〜芋坂

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日暮里駅開業100周年記念 レトロな街「谷中・根津・千駄木」を歩く(H17-04-09)


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尾久橋通り 竹台高校前交差点に戻り北上 尾久橋通り 竹台高校前交差点に戻り北上 
尾久橋通り 東日暮里五丁目交差点脇の小路へ 尾久橋通り 東日暮里五丁目交差点脇の小路へ 

地図では東日暮里五丁目交差点となっているが、探しても見当たらない。ねぎし三平堂からの距離感と、斜めに進むという地図情報とから左折した。
尾久橋通り 東日暮里五丁目交差点 御隠殿橋 尾久橋通り 東日暮里五丁目交差点 御隠殿橋 

 御隠殿は、宝暦四年(一七五四)上野寛永寺門主輪王寺宮の隠居所となった。御隠殿橋は、その正門前の音無川にかけられた橋であった。
 橋の長さ約二.七メートル、幅約三.九メートル、石材でつくられた立派な橋であったが、昭和八年音無川暗渠工事で取り除かれ、橋げただけが道路の下に残っている。
 往時、このあたりは水鶏の名所で、やや下流には水鶏橋がかかっていた。
右手が善性寺、左が羽二重団子屋 右手が善性寺、左が羽二重団子屋 
根岸 善性寺 根岸 善性寺 
将軍橋と芋坂(善性寺)  将軍橋と芋坂(善性寺) 

 善性寺は日蓮宗の寺院で、長享元年(一四八七)の開創と伝える。寛文四年(一六六四)六代将軍徳川家宣の生母長昌院が葬られて以来、将軍家ゆかりの寺となった。
 宝永年間(一七〇四〜一七一一)、家宣の弟の松平清武がここに隠棲し、家宣のお成りがしばしばあったことから、門前の音無川にかけられた橋に将軍橋の名がつけられた。
 善性寺の向い、芋坂下には文政二年(一八一九)に開かれたという藤の木茶屋(今の「羽二重団子」)がある。
  芋坂も団子も月のゆかりかな  子規
根岸 善性寺 根岸 善性寺 
根岸 善性寺 不二大黒天 根岸 善性寺 不二大黒天 
善性寺前から見た羽二重団子屋 善性寺前から見た羽二重団子屋 
根岸 羽二重団子屋 根岸 羽二重団子屋 

焼き団子と、餡団子の二種類があり、1本250円弱と、いい値段である。餡団子は控えめの甘さで、焼団子はしょうゆの香りが良く、家族の評価は後者であった。
根岸 羽二重団子屋 団子の由来 根岸 羽二重団子屋 団子の由来 

芋坂も団子も
月のゆかりかな 子規

江戸文化開花期の文化文政の頃、遙かな荒川の風光に恵まれたこの辺り日暮らしの里は、音無川のせせらぎと小粋な根岸の三味の音もきこえる塵外の小天地でありました。
文政二年、小店の初代庄五郎がここ音無川のほとり芋坂に「藤の木茶屋」を開業し、街道往来の人々に団子を供しておりました。
この団子がきめが細かくて羽二重のようだと称され、そのまま菓名となっていつしか商号も「羽二重団子」となり、創業以来今も江戸の風味と面影を受け継いでおります。
根岸 羽二重団子屋 根岸 羽二重団子屋 

店の角に王子街道の石碑がある。
根岸 羽二重団子屋 「正岡子規・泉鏡花と当店」 根岸 羽二重団子屋 「正岡子規・泉鏡花と当店」 

墨で書かれた文字が汚れて読みにくいが、正岡子規や泉鏡花の書いた紀行文、小説にこの店が取り上げられた旨が記されている。
根岸 羽二重団子屋 芋坂 根岸 羽二重団子屋 芋坂 

 善性寺の門前から谷中墓地へのぼる坂。坂名の由来は未詳。
 明治十五年ころ、日本鉄道会社の東北線(現JR)が通じて分断され、その形状が、失われてしまった。伊藤晴雨が描いた「根岸八景」の「芋坂の晩鐘」は、天王寺の五重塔を望む芋坂の、のどかなたたずまいをよくあらわしている。
羽二重団子屋脇からJR線路へ 羽二重団子屋脇からJR線路へ 

細い小道で、知らないと行く気にならない道である。
突き当り左の芋坂跨線橋を渡る 突き当り左の芋坂跨線橋を渡る 
芋坂跨線橋を渡る 芋坂跨線橋を渡る 

北側には日暮里駅のホームが見える。
谷中霊園 芋坂 谷中霊園 芋坂 

跨線橋を渡ってすぐ目の前に谷中霊園がある。
谷中霊園 芋坂 谷中霊園 芋坂 

 坂を登れば谷中墓地、下ると羽二重団子の店の横から善性寺前へ通じていた。鉄道線路でカットされ、これに架かる橋が「芋坂跨線橋」と名付けられて、わずかにその名を残している。
 坂名は伝承によると、この付近で自然薯(山芋)が取れたのに因むという。正岡子規や夏目漱石、田山花袋の作品にもこの芋坂の名が書かれている。

 芋坂も団子も月のゆかりかな  子規



 
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