新宿御苑と都会の富士塚を巡る
(H18−09−09)
(English)
千駄ヶ谷駅からまっすぐ進むと鳩森八幡神社があり、日本将棋連盟から奉納された大駒を納めた将棋堂や、寛政元年(1789)に築造された高さ7mの富士塚がある。外苑西通りから四谷4丁目交差点で左折、甲州街道を歩く。交差点には四谷上水番所跡や、四谷大木戸跡などの遺構がある。泉岳寺傍の高輪大木戸跡には石垣も残っているが、四谷は碑だけである。東京の名園として別途整理した新宿御苑は、開園100周年の記念イベントが開かれている。
花園神社の富士塚は、小規模なためか、場所が分らず、断念している人が多かった。抜弁天までは廃線となった都電の跡地を使った四季の路、文化センター通りを行くが、文化センター脇の小道を通って西向天神社に着く。ここには富士塚だけでなく、太田道灌の山吹の故事の相手である紅皿の墓がある。この故事は早稲田大学近くの面影橋界隈との事で、これを像にした久遠の像は新宿中央公園にある。抜弁天から職安通りを西進するが、途中に見事な富士塚のある稲荷鬼王神社がある。
成子天神社の富士塚は大正9年に出来たもので、高さも12mあり、周囲に弁財天などの七福神の像が並ぶ。新宿中央公園には、抜弁天近くの西向天神社にその墓がある紅皿が太田道灌に山吹の枝を差し出す故事に因む久遠の像がある。隣接する新宿十二社熊野神社は、江戸時代から風光明媚で知られている。都庁の特徴ある庁舎を見つつ、甲州街道を東進、新宿駅のゴールに着く。新宿南口のルミネ2には「ルミネ the よしもと」がある。