万歩計 トップ テーマ別 目次 有名神社 目次 日枝神社 目次 神幸祭準備風景〜発輦祭 目次 日枝神社〜麹町大通り〜四ツ谷駅 目次  四ツ谷駅〜国立劇場〜皇居坂下門  目次  ページ ラスト 


万歩計



(Since H14-10-28)

目次









掲示板(一言どうぞ)


平成22年 山王祭

 【目次】   神幸祭準備風景〜発輦祭    日枝神社〜麹町大通り〜四ツ谷駅   四ツ谷駅〜国立劇場〜皇居坂下門







【関連サイト】   神田明神 神幸祭(H19−05−12)<全行程掲載>
有名神社 日枝神社(日枝山王社)

目次に戻る


  神幸祭準備風景〜発輦祭

 日枝神社の山王祭は、江戸時代に神田明神の神田祭と併せて天下祭と呼ばれ、隔年で神幸祭の巡行が行われる。今年(平成22年)は山王祭で神幸祭が行われ、日枝神社から国会裏、麹町大通り(新宿通り)を経て四ツ谷駅に行き、戻って日本テレビ通り、靖国神社、大妻通り、国立劇場と過ぎて皇居坂下門で宮司が参賀、神符献上を行う。その後、兜町の日本橋日枝神社、中央通り、日比谷を進んで日枝神社に着く。今年は所用で坂下門までしか歩けなかったが、全経路を撮った神田祭と対比しながら山王祭を見ると、氏子や地域の特性など、様々な違いがよくわかる。

 巡行が始まる前に行われる発輦祭は、神田明神では鳳輦や山車などが置かれた境内に神職、氏子、各地区の鳶頭で一杯で、見物客は遥かかなたで眺めるしかない。その経験から7時には日枝神社に着いたが、狭い境内には鳳輦、山車は全くなく、閑散としており、南神門前で関係者の受付テントがあるだけである。
 あまりにも境内が閑散としているため、神門脇から女坂を見ると出発準備中の山車が見え、下って行くと駐車場に2基の鳳輦と宮神輿とが置かれていた。供物などの準備をしていた巫女に尋ねたところ、発輦祭は巡行が始まる8時の15分前から駐車場で行われるとのことだった。
 発輦祭は鳳輦、宮神輿を担ぐ神職と、宮司、禰宜、氏子総代など限られた人だけで行われ、宮司による祝詞朗誦、氏子総代、宰領などによる榊奉納などの発輦祭は終わり、宰領による発輦合図の拍子木が打ち鳴らされる。

  日枝神社〜麹町大通り〜四ツ谷駅

 発輦祭を終え、山王坂下から供奉員総勢約500人、300メートルの神幸祭巡行が始まる。全ての供奉員、山車、鳳輦などを撮ったため、2ページに亘って掲載する。
 先頭の広報車、祭り囃子に続き、大きく羽を広げた美しい諌鼓鳥、日枝神社の高張提灯、御幣、鼻高面、獅子頭、舞姫、童女、菅蓋などが次々と出ていく。
 氏子総代連の後に一之宮鳳輦、二之宮鳳輦、宮神輿、宮司などが乗った人力車が続く。巫女鈴を鳴らしながら歩く巫女の行列が出た後、造花ではあるが大きく華やかな花山車、今年の干支にちなんだ白虎の干支山車、美少年山車と続き、最後に御幣を担ぐ猿山車が山王坂を上って行く。

 明治維新まではほとんどが山王社(日枝神社)の社地であったことから名付けられた山王坂を上り、国会裏交差点で左折、特定都道(中央官衙)257号へ入り、北上する。平日(金曜)の8時過ぎのため、ほとんど人出もない中、巫女や鳳輦、宮神輿などが国会裏を粛々と進み、国会図書館がある参議院通用門前交差点を過ぎて隼町交差点で青山通り(国道246号)を渡る。
 隼町交差点で青山通りを渡り、最高裁の裏で、半蔵門線が走る片道1車線ぎりぎりの半蔵門駅通りへ進む。附け祭の牛若大山車が平河町森タワーから参加し、国立劇場裏の国立劇場演芸場前を通り、平川町二丁目町内会が神幸祭を迎えるなか、麹町一丁目交差点で左折、麹町大通り(新宿通り)へ至る。
 麹町一丁目交差点から麹町大通り(新宿通り)に入り北上、まだ9時前だが、通勤客が少しずつ増え始め、華やかな神幸祭に驚き、携帯で写真を撮る人が多い。麹町三丁目交差点を諌鼓鳥や、鳳輦、宮神輿が過ぎ、巫女達の行列が麹町四丁目交差点に進む。
 麹町大通りを西進、御幣を担ぐ猿山車の引き手の小学生が待つ参議院宿舎前交差点、鉄道弘済会館前交差点、麹町六丁目交差点と神幸祭の巡行は進み、JRの跨線橋でもある四谷見附橋を渡り、四谷見附交差点で外堀通りを渡る。麹町大通り案内図によれば、吉田忠衛門、小野寺幸右衛門など多くの赤穂義士が討ち入りに備えて平河町界隈に住んでいた。

 時刻も9時となり、出勤するサラリーマン、OL、学生たちでごった返す新宿通りの四谷見附交差点を、神幸祭の祭り囃子、鼻高面、鳳輦、宮神輿などが次々に外堀通りを渡っていく。上智大学に通う外人学生なども神幸祭の江戸絵巻を興味深く見物し、盛んに写メを撮っている。渡ってすぐの四谷一丁目交差点で右折、新宿通りを渡る。
 四谷一丁目交差点から三栄通りへ入り、四谷見附北交差点で外堀通りを渡る。駅ビル「アトレ四谷」沿いに東進し、四ツ谷駅前の主婦会館前広場に鳳輦、宮神輿が駐輦し、予定とほぼ同じ9時半から小休止となる。主婦会館前広場は狭いため、鳳輦、宮神輿以外の諌鼓鳥、鼻高面、菅蓋などは麹町大通りを進み、そこで停止する。

  四ツ谷駅〜国立劇場〜皇居坂下門

 主婦会館前を出発した鳳輦、宮神輿は、山車などと合流して巡行を再開、絶好の撮影ポイントである麹町六丁目交差点を通りすぎる。小学生が「わっしょい、わっしょい」と大きな声で牛若大山車、御幣を担ぐ猿山車を引いていく。
 麹町大通り 麹町四丁目交差点で左折、日本テレビ通りの善国寺坂を下り、大勢の見物客がいる日本テレビ麹町ビル前を通り、新坂を下って市ケ谷駅交差点で右折、靖国通りへ進む。
 東郷元帥山車が新たに加わる市ケ谷駅交差点で右折、神幸祭は靖国通りへ入る。小学生が引く東郷元帥山車は、右折すると元帥旧宅だった公園がある東郷公園入口交差点を進む。靖国通りを東進、靖国神社沿いを進み靖国神社南門交差点で右折、桜並木の大妻通りを南下する。山車の引き手に備える小学生がいる五味坂交番の先の五味坂交差点には滝廉太郎居住地跡の碑がある。
 大妻通りは五味坂交差点を過ぎると半蔵門駅通りとなって、袖摺坂を下る。神幸祭は麹町一丁目交差点で左折、麹町大通りへ入り、突き当りの半蔵門交差点で右折、内堀通りへ進み、小休止の国立劇場へ入る。小学生が引いてきた平河町の牛若大山車はここで終える。東郷元帥山車はこの前の五味坂交差点までである。
 小休止を終えて国立劇場から出てきた神幸祭は、彩り鮮やかな諌鼓鳥、鳳輦を担ぐ神職の黄色、巫女の白と赤などの色彩がきれいに晴れてきた青空によく映える。内堀通りの桜田濠沿いを歩き、三宅坂交差点、国会前交差点、桜田門交差点を経て、祝田橋交差点に至る。
 祝田橋交差点で左折、内堀通りを北上、皇居外苑で神幸祭を見物する観光客の中を進み、坂下門に至る。宮司が参賀と神符献上を行っている間、坂下門前で権宮司を中心に駐輦際が行われ、関係者以外は手前で右折して休憩する。駐輦祭は、権宮司の祝詞朗誦、氏子総代などの榊奉納、剣を用いた巫女舞などが行われ、最後に宰領が出輦の拍子木を打って終える。所用で今回はここまでであるが、2年後は全経路を歩きたい。




 
万歩計 トップ テーマ別 目次 有名神社 目次 日枝神社 目次 神幸祭準備風景〜発輦祭 目次 日枝神社〜麹町大通り〜四ツ谷駅 目次  四ツ谷駅〜国立劇場〜皇居坂下門  目次  ページ トップ