芝増上寺
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日比谷通り沿いにある芝増上寺は、二代将軍の徳川秀忠、六代家宣、七代家継の他に、静寛院宮(=和宮、家茂の御台所)、崇源院(家光の母、お江与)、桂昌院(綱吉の母、お玉)が葬られていたが、戦災で入口の「鋳抜門」と二代将軍宝塔にその面影を残しているに過ぎない。上野寛永寺が四代将軍家綱、五代綱吉の勅額門をはじめ、根本中堂などが残っているのと対照的である。境内には、「今嗚るは芝か上野か浅草か」と詠われた大梵鐘や、ホテル火災で有名なホテルニュージャパンの罹災者慰霊の聖観世音菩薩像などがある。
徳川家菩提寺である芝増上寺の境内だった芝公園は、芝公園駅から御成門駅まで延々と続く。芝公園交差点を少し北上すると神仏分離令で増上寺から独立した大イチョウが有名な芝東照宮がひっそりとあり、その少し先には修復されて朱色が鮮やかな旧台徳院(徳川秀忠)霊廟惣門がある。さらに日比谷通りを歩くと大きな三解脱門があり、その先には寂れた有章院(徳川家継)霊廟 二天門が建っている。