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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 玄関 車寄せ |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 玄関 車寄せ |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 玄関
和館は玄関で靴を脱いでそこに置き入館したが、洋館は脇に置かれたビニール袋に靴を入れ持ち歩いて見物する。
洋館のガイドの説明時間まで右のサロンで待つことにする。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 サロン |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 サロンから見た芝生広場
サロンは日差しがよく入るだけでなく、集中暖房化されているマントルピースで暖かい。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 サロン
玄関ホールに続く、お客様を最初にお通しする待合てす。意匠も玄関ホールと共通し、大きな梁を見せる天井と、黒緑色の大理石のダブルの柱が重厚さを演出します。チーク材のパネル壁、黒色大理石のマントルピース上に設えた大鏡など、内装も豪華です。南庭に面して、全面にカットガラスをはめた扉としています。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 サロン
ボランティアのガイドによる館内説明が始まる。
洋館は前田侯爵家の日常生活の場として使用され、来客接待の空間、侯爵家家族の場、女中や使用人の居住区と3階層で内装、設備などが歴然と区分けされており、戦前の華族といった上流社会の生活を窺うことが出来る。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 階段広間 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 玄関ホール
旧前田家本邸洋館
加賀百万石と称された旧加賀藩主前田家は、明暦3年(1657)から本郷(現在の東京大学周辺)に広大な上
屋敷を営み、明治維新後も同地に本邸を設けました。
その前田家が駒場に本邸を移転したのは昭和5年(1930)、16代当主前田利為侯爵(1885−1942)の時でした。関東大震災をきっかけに駒場農学校(のちの東京帝国大学農学部)と前田家が土地交換を行い、駒場に本邸が建設されました。当時の駒場は草原が広がる英国の田園のような風景で、利為侯も馬で遠乗りを楽しんだといいます。英国大使館附き武官としてロンドンに駐在した利為侯は、激動する世界情勢を目の当たりにした経験から、本邸に内外の賓客を迎え、民間外交に心を砕きます。また英国貴族との交流を深めるなかでその生活に触れ、利為侯自身も貴族的で暖かい家庭を築きます。 洋館は、1階が賓客をおもてなしする空間、2階が家族のくらしの空間となっています。1階では、玄関から階段に続く広間でお客様をお迎えし、サロンや客室で寛いでいただき、大食堂では晩餐会が催されました。小盒堂では家族揃っての夕食があり、2階には家族が日常の生活を送る私室がありました。
平成25年、旧前田家本邸洋館は尊経閣文庫・和館・庭園とともに、国の重要文化財(建造物)に指定されました。これを機に平碇28年から2年余りにわたり文化庁の国庫補助事業として保存修理工事等を実施し、利為侯がくらしていた時代の内装復原等を行いました。また、前田侯麝家のもてなしやくらしの様子を紹介する展示室をはじめ、利為侯が大切にした加賀の文化を紹介するコーナーや図書室も設けました。前田侯爵家の住萼の生活を追体験して頂ければ幸いです。
東京都教育委員会はかけがえのない文化財の保存に努めますとともに、この建物が皆きまに活用され愛され慈しまれることを願ってやみません。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 階段広間 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 階段広間
イングルヌック
暖炉脇の暖かな小さなスペースをイングルヌックとおおま
す。ここでは、大陥段下の窪みを利用した小さな談話室のような空間で、マントルピースとステンドグラスの窓を備え、造り付けソファの背上に三達アーチの飾り棚を設けて
います。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 階段広間から小客室へ
サロン、小客室、大客室は洋館の南側に面している。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 小客室、大客室
大客室へは階段広場からも出入りできる。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 大客室
洋館の東南角に位置する大客室奥のピアノは貸室とした時に利用できるようにしたもので、前田家とは関係ない。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 大客室、小客室 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 大客室から見た芝生広場 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 大食堂
大食堂は洋館の東に位置するが、食卓などがないため客室のような印象を受ける。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 大食堂
大食堂
晩餐会のための部屋で、最大で26人のディナーが可能であったといいます。巨大なな白大理石のマントルピースが部屋の中核で、その周囲を古典的な文様の金唐紙で飾ります。マントルピースの向かいは円弧状の張り出し窓があり、天井に及ぶチーク材のパネル壁が落ち着いた雰囲気を醸します。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 大食堂 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 大食堂から見た東側の庭園 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 小食堂
左奥の扉は地下の厨房から料理を運ぶエレベーターで、二階まで運ぶことが出来た。
ガイドによると洋館に勤めていた料理人が戦後一般公開された時に訪れ、初めて洋館の全容を知った、と語ったそうである。加賀百万石の華族である前田家では階級制度が厳しく、厨房と使用人室とを往復する毎日だったとのことである。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 小食堂
小食堂
家族のための小食堂です。東庭にテラスを張り出し、全面
にカットガラスをはめた扉にしてぃます。壁一面に食器棚
が設えられ、部屋の隅には地下の厨房から料理を運ぶため
の小型エレベーターがありました。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 小食堂
小食堂で使用された食器類が飾られている。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 小食堂前のテラス、和館との渡り廊下
渡り廊下は長さ30mで、左半分が様式、右半分側式である。和館には厨房がないため、洋館地下の厨房で作られた料理をこの廊下を使って運んだとのことである。 |
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駒場公園 旧前田侯爵邸(洋館) 1階 階段広間
小食堂の見物で1階は終了し、階段を上って2階に向かう。 |