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H260320-21 バレンシア〜グラナダ(アルハンブラ宮殿)〜カルモナ(古城ホテル)


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  バレンシア〜グラナダ〜洞窟フラメンコショー

 バレンシアバレンシア前夜のバレンシアの火祭りを深夜まで見物したため、出発は10時とし高速道路を500km以上走って18時過ぎにホテルに入った。彫刻刀で垂直に削り取ったような崖が続くが、砕石場でもあるのだろう、と思った。しかし、行けども行けども同じような崖が続く。添乗員からは砂漠地帯を走るとの説明があったが、砂漠という感じもしない。21時過ぎに迎えのワゴンに乗って途中でアルハンブラ宮殿の夜景を見た後、フラメンコショーの見物に向かった。建物を狭い長い幾つもの部屋に区切り、洞窟のフラメンコショーとして演じられた。

 フラメンコショーに向かう人はアルハンブラ宮殿の夜景を見ることがコースの一部になっている。木立の小山の上にきれいにライトアップされたアルハンブラ宮殿がある。 建物の中をいくつかの細長い部屋で仕切って左右に20席、奥に20席程度を設けている。床に踊り子がハイヒールを地面に打ち付ける所に音響効果を配慮したシートが貼られている。22時過ぎから公演が始まり、1時間ほど次々に踊りが行われる。

  アルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ庭園

 アルハンブラ宮殿の外壁沿いにレアル・デ・ラ・アランブラ通りを歩き、アルハンブラ宮殿のプレートがある門から入館する。カルロス5世宮殿の円柱の中庭を経てアルカサバ(城塞)の横を通り、マチューカの中庭からナスル宮殿に入る。スペイン王カルロス1世で、神聖ローマ皇帝としてはカルロス5世が造った宮殿は列柱が見事だが、イスラム様式が溢れるアルハンブラ宮殿とはしっくりしていない。
 ナスル宮殿(王宮)のメスアルの間は王が政務を執り行った部屋で、壁面や天井を飾るアラビア模様の絵タイルや漆喰細工の美しさに圧倒される。壁一面が細密な装飾で飾られたメスアルのパティオ(中庭) は、かつては王宮に来訪した者の控え室として使われていた。コマレス宮の大ホールと王座、ガゼルの花瓶を見た後、宮殿の中心部に位置するコマレス宮にあるアラヤネスのパティオ(中庭)に出る。水面にコマレス宮が映るように設計された美しい風景を王たちも愛し、贅沢に水を使った空間もイスラム建築の特徴でアンダルシアの暑い空気に一瞬の涼を呼ぶ。アラヤネスのパティオは、天人花の中庭とも言われる。池の両脇に植えられた植物をアラヤネス(天人花)と言うことによる。
 獅子のパティオ(中庭)は、名前の由来となった12頭の獅子に支えられた噴水があり、イスラム様式の天井の飾りや柱廊が美しく、見飽きない。 スタッコ装飾による鍾乳石のようなムカルナス天井が吊られているアベンセラヘスの間は、 アベンセラヘス一族が惨殺されたと言われる部屋で水盤に残る赤いシミは血の跡と伝えられる。アベンセラヘスは、グラナダ王国の有力者の一族で王国末期の政争で謀反の企てを疑われ、主だった男性たちは処刑された。

 王の寵姫だった二姉妹の間は獅子のパティオの北側にあり、見どころの多いナスル宮殿内で最も精密な天井装飾が施されハチの巣状の天井が圧巻でまるで鍾乳洞にいるかのようである。リンダラハのバルコニーは二姉妹の間の奥にあり、ハ一レムの女性たちの憩いの場所だったといわれアーヴィンクを魅了したという幾何学的にデザインされた植木が美しい。荒廃したアルハンブラ宮殿に滞在し、その体験をもとに1832年、「アルハンブラ物語」を上梓した作家アーヴィングの部屋を通り、アルバイシン地区が一望できる回廊は名所の一つである。明確には分からないが、前夜のフラメンコショーが行われたのは丘の上の建物付近ではないかと思う。
 アルハンブラ宮殿は東西に長く、西側のカルロス5世宮殿からナスル宮殿に入り、東のハーレムまで歩いてきて、外に出るとパルタル庭園である。ゆるやかな傾斜地に階段状に配された庭園で、アルバイシン地区を見下ろす展望台には、美しい貴婦人の塔が建つ。かつては周囲に宮殿や貴族の住居などが並んでいたという。糸杉と様々な幾何学的な花壇とで構成され、花壇には様々な花が咲き乱れている。アルハンブラ宮殿にはトイレが見当たらなかった気がする。そのためトイレのために出発点の砲台広場に戻った。ここからヘネラリーフェ庭園に向かう。

 ヘネラリーフェ庭園は14世紀初期に整備されたグラナダ王の夏の離宮で、建設当初の施設はあまり残されていないが、水をふんだんに利用した庭園は美しい。南東の角でアルハンブラ宮殿と連絡しており、左に谷を挟んでアルハンブラ宮殿を見つつ進むと糸杉を加工したの門やアーチがあり、さらに花壇やバレンシアオレンジの並木を歩くとアセキアの中庭に着く。アセキアとは水路のことで、全長50mほどの縦長の庭の中央に細長い水路が設けられ、左右に並ぶたくさんの噴水から水が絶え間なくふり注いでいる。黒竹や糸杉などのの並木道を南東に歩いて出口を出ると土産物店があり、バス駐車場に至る。

  グラナダ〜カルモナ(古城ホテル)

 バス駐車場から昼食を取るレストランまでグラナダ市内を歩く。現地ガイドもなく、どこを歩いているのか分からず、大きな教会や広場も帰国後にいろいろ調べたが名前は分からない。分かったのはカテドラル(大聖堂)と、特徴的な噴水のビブ・ランブラ広場だけだった。グラナダからカルモナへのバス車窓からは塔に巨大なアリが張り付いているサイエンスパークや、白っぽい葉のオリーブの並木が延々と続き、舗装がされてない田舎道に入るとサボテンの丘の上にカルモナの古城の外壁が見える。
 14世紀に建てられた古城の門をくぐり抜け、駐車場を通りすぎて古城ホテル(パラドール・デ・カルモナ)に入ると 小規模ではあるが噴水付きのパティオ(中庭)がある。客室には重厚なドアが付いたクローゼットがあり、窓から見ると崖の上でかなり高いことが分かる。オープンテラスでもあるバルコニーからは遥か下にプールがあり、客室の窓は石垣に開けられていることが分かる。
 夕食までの間、カルモナ市内を散策することにした。現在時刻は18時で、ホテルから英語の市内地図をもらって出かけたが、英語の地図と言ってもスペイン語のような表記で読み解くのは難しい。止むを得ず、まず歩いて様子を見ることにした。地図と違い、実際の道路は狭く、日本のかつての城下町のように迷路だらけで地図は役に立たない。サンタマリア教会のような分かりやすい目標はわかっても、今どの道を歩いているのか分からない。本来は近いはずの中央広場で18時半で、これ以上歩いても道に迷うだけであると考えて引き返すことにした。細く狭い迷路をひたすら東に向けて歩き、歩き始めた時に見た建物に辿り着く。




 
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