安藤広重 江戸百景 第4回 深川州崎十万坪
(H16−11−03)
(English)
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安藤広重 江戸百景 第3回
安藤広重 「深川州崎十万坪」
深川には芭蕉庵だけではなく、芭蕉が参禅に通ったと言う臨川寺や、古池の句碑が清澄庭園内にある。清洲橋は男性的な永代橋との比較で女性的と言われ、土木学会選奨土木遺産の表彰を受けた。
清澄庭園は江戸時代の豪商紀伊国屋文左衛門の別邸と言われ、明治になって岩崎彌太郎が買い取り、その後隅田川から水を引いて大泉水を作ったりした。関東大震災で避難場所としての価値に注目され、岩崎家から東半分を東京市に寄付された。戦後に西半分も清澄公園となった。
清澄通りを挟んで清澄庭園の反対側にある深川江戸資料館通りを直進、三ツ目通りに東京現代美術館がある。その隣にかっての貯木場である木場が防災基地として整備され、木場公園となった。水の町深川にふさわしく、公園の中を仙台堀川、端に大横川、横十間川と時代劇で馴染みの川が流れる。横十間川親水公園を歩き四ツ目通りに向う。
四ツ目通りを南下、東陽町駅前交差点で左折、永代通りを進む。交差点付近が深川州崎十万坪で、ゴミによる埋立地である。近くに州崎神社(州崎弁天)があり、寛政3年(1791年)9月4日、一帯を襲った台風による高潮により大被害があった。このため幕府は約5万坪の土地に立ち入りを禁じ、北東の州崎神社と、西南の平久橋とに波除碑を設けた。